何故虫歯になるのか(その1) 2019/05/16


 

 

皆さんは、何故虫歯になるのだと思いますか?

甘いものを食べたから、歯磨きを怠ったから、などなど。この2点は正解ではありますが、これをしたからといって必ずなるものではありません。

 

虫歯は歯科では「齲蝕・う蝕(うしょく)」と呼ばれます。いくつかの条件が重なった時に起こる、細菌による歯の感染症です。原因は主に3つに分けられます。口腔細菌、発酵性糖質、あとはご本人の体質や健康状態や口腔内の状態です。

 

う蝕の発生に最も関与する「う蝕原性菌」が、白いお砂糖や果物の糖、炭水化物に含まれるブドウ糖などの「糖」を原料にして乳酸を発生させます(発酵性糖質)。ここで発生した酸はプラーク(食べかすや歯磨き前に付着している白っぽい滑りのある汚れ)内に留まり、お口の中を酸性に傾け、歯の表面のエナメル質を溶かしていきます。プラークは洗口では取れず、歯を磨くことでのみ取り除くことができます。このプラークが蓄積されると皆さんも聞いたことのある、歯石になります。歯石になると歯磨きでは取れず、歯科医院で専門の機械を使っての除去が必要になってくるのです。

そこにご本人の口腔状態として、歯の形態や歯質(生えたての歯は軟らかいためう蝕になりやすい)、歯列、唾液の質や量などで人や時期によりう蝕の進み方も場所もなりやすさも変わってきます。

 

 

虫歯予防に効果的な方法は食後の歯ブラシはもちろんフロスや歯間ブラシ等を使用した細い清掃、あとはダラダラ食べを止めるということです。ダラダラ食べというのは歯の再石灰化が関係するのですが、こちらは次回またご紹介させていただきます。

 

つまり、虫歯予防には食後の歯ブラシや細かい清掃、その他に、どうしてもご自身の癖や歯の形態で清掃できない箇所が出てしまうため三ヶ月に一度のクリーニングや虫歯のチェックがおススメです。

 

 

受付・助手   眞壁

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